Wacky55

ジプシーのWacky55のネタバレレビュー・内容・結末

ジプシー(1962年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

アメリカンバーレスクの大スターの1人であるジプシーローズリーが書いた回顧録を基に作られたミュージカル作品

ロザリンドラッセルが演じる主人公のローズは自分が叶うことができなかったスターという夢を2人娘であるルイーズとジューンに託すため躍起になるステージママ

しかしパワフルでエネルギッシュな分、暴慢な人柄であるローズは様々な問題を起こしてしまい、ルイーズやジューンを始め、彼女を支える人々を苦しめさせてしまい、次第にほとんどの人達が彼女の元から離れていくことに...

自分の望み通りの道を娘達に押し付けたり、娘達が成長しているにも関わらずいまだに子供だと言い続け、シェーンの売れるチャンスを潰してしまったりと毒親だと言われてもおかしくはない

しかしながらどこか憎みたくても憎めない母親または女性であるとも思えてしまう、特に物語の終盤で誰もいない暗いステージで大熱唱するローズの姿は、非常に必見だろう。自分はやはりスターになりたかった、誰からも認められる人間になりたかったという彼女の熱い思いが歌声で示されている。そして熱唱後にナタリーウッドのルイーズがそっとローズに寄り添う場面が非常に素晴らしかった

良かった点に関しては、最後の場面だけではない。まずロザリンドラッセルのローズはいい意味で非常に強烈だったこと 彼女のaggressiveさはかなりのImpactがあった。もう一つはこれは良点よりも面白い点と捉えてもいいかもしてない、Opening とEnding Sequenceに、演奏するオーケストラが映されているという所だ。今となってはかなり珍しいCaseまたは場面ではないかと思う

改めて非常に楽しんで見られるミュージカル映画作品であった
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