その、”If Anything Happens I Love You”を酷評した直後にこれがすごく好きとかいうと各方面から怒られそうなんですけど、すごく好きでした。
映像はびみょい、各スタイルが何故その場面で選択されたのか、曖昧すぎるかあからさますぎるかのどちらかだった気がする。音楽はセンスない、無音の方が良かった気がする。なんだけど、その、詩がすごくかっこいいんだよね。ただジョギングしながら、たまに公園やニュースの映像に切り替えつつ詩を朗読するだけがよかった。
今のアラバマでは「黒人の少年少女と白人の少年少女が兄弟姉妹のように手を繋ぐ」ことはできるかもしれないけど、大人になってからだとそれは今も難しいのかもね、って。単純化しすぎたメッセージかもしれないけど、力強いのは変わらない。
日本には確かに明確な形での黒人差別は無いかもしれないけど(正直、無いとは思わない、「屈強な黒人男性」ネタで盛り上がってる人たち、つい数日前にも見かけた)、黒人を含む「外人」差別や偏見は今でも根強く残ってるのは、国内で生産されるメディアや先日の地震の際のニュースなんかでも明らかだと思う。「(自分が気づいている)差別は無い」で終わるのではなくて、加担しているかもしれないと想定しつつ少しづつ良い方向に社会を変えていくのが大切だと思いました。
日本語訳がいまひとつなので、辞書片手でもいいから、英語字幕で観たらいいんじゃ無いかなと思います。