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「警察と泥棒」に投稿された感想・評価

【明日】

たった6分間で実にいろいろな事を考えさせられる。
無料のスマホゲームでちょくちょく広告ページに飛んでは30秒とか待たされるけど、ホントそういう無駄な時間をこういう事に使ったほうがよっぽどためになるよな・・と改めて実感。

小学生の頃、放課後に学校のグラウンドが使えない日があって、そんな日は決って誰かの家に集合して「何して遊ぶ?」という会議が始まった。
僕は「ファミコン世代」なので誰かの家に行ってみんなでファミコンっていう選択肢もあるにはあったけど、僕たちの仲間内では「みんなでTVゲーム」っていう発想があまりなくて、折角天気が良いなら外で全力で遊ぼうよ!っていう天真爛漫の集まりだったから、必然的に外で遊ぶ機会が多かった。

昔は今と違って公園での遊び方にもあまり制限はなかったし、全力でサッカーとか野球とか鬼ごっことかとか、とにかくいろんな事をして遊んだ。

で、高学年にもなるともはや僕たちの活動範囲はひとつの公園のキャパでは納まりきらなくなり、やがて町内会、校区と勢力分布図を広げていった。
そんな時、よくやったのが「ドロケー(いわゆる警察ごっこ)」。
これって呼び方に地域差があるらしく、「ケードロ」と呼ぶ人もいれば、素直に「警察ごっこ」という人もいれば「太陽に○えろ!ごっこ」と何らかのインセンティブでも発生しているかのような呼び方の人もいた。

楽しかったなぁ・・・。
今になって思うと、本当に子供の頃は楽しかった。
今も勿論楽しいけど、あの時感じた「キラキラ」はさすがに無いかな・・・。

でね、どんなに必死になって遊んでも、まだまだ遊び足りなくても、やっぱり学校のスピーカーからドヴォルザークの「新世界より」が流れてきたら、「♪と~おき~や~まに~」と歌出だす奴がいて(あ~もうそんな時間かぁ・・・)ってなって・・・。
(因みにこの帰宅時間を知らせる放送の曲にも地域色がありますよね)

夕焼けに照らされながら自転車に跨って「バイバ~~イ!また明日~!」って一斉に散らばって家路に着く、そんな毎日の繰り返しだったあの頃。

将来、自分たちがどんな道に進むかなんて知るはずもなかったし、ぶっちゃけ興味もなかった。

・・・だけど、知らないうちに僕は大人になっていた。
僕だけではない。
あの時同級生だった奴らはみんな同じだけ年を取った。
そして、いつしかあの時の「また明日」が来なくなった。

僕ぐらいの年齢で小学校の時の友達と今でも繋がっている人ってどれくらいいるもんなのかわからないけど、僕に関しては一人もいない、寂しいけど・・・。
引っ越してしまったっていうのもあるし、僕らの頃は携帯とかもなかったから「何もしなくても何となく繋がっている」っていう感覚もなくて、あんなに毎日仲良く遊んでいた奴らと、いつの間にか会わなくなっていって・・・。

子供の頃、自分の未来なんて「そこそこ頑張ればそこそこの仕事に就けてそこそこの生活が出来ればそれでいいかな・・」って、そんなふんわりしたイメージしかなかった。

きっと世界は「何となくやっていれば、何となく結果がついてくる」っていうゆるいレベルの平等で構成されているって心のどこかで思っていた。

・・でも現実は違った。

風の噂では色々聞いた。
会社の社長になってめっちゃ綺麗な奥さんがいる奴。
学校の先生になったのはいいけど無免許運転を7年間もしていたのがバレて懲戒免職になった奴。
普通に公務員になって普通に生きている奴。
小学生の時はヒョロヒョロのモヤシだったのに、そこからメキメキと体を鍛えて気がつけば警察官になっていて、しかもマル暴に配属されて挙句「警察24時」にまで出ちゃったりした奴。
なにやら胡散臭い詐欺まがいの商売やって捕まった奴
ある日ぽっくり逝った奴・・・。

もちろん、本人達の努力次第って部分もある。
でも、本人達すら知らないところでいつの間にかつけられた「差」は、時として、かつての仲間たちに「上下」や「対立」を与えることもある。

先に書いた「ある日ぽっくり逝った奴」は、あまり表立って知られてはいないけど色々と法に触れるようなこともしていたらしいって聞いた。
彼に関しては既に小学生の当時から若干危うい部分もあったから、あながちあり得ない話でもないな・・・とは感じた(笑)。
そして、そんな彼を「警察官になってマル暴にまでなった奴」が一度捕まえたことがあるという話も聞いた。
「それってホント?」って本人に聞くのも野暮だから、実際のところは知らないけど。
でも、そんなドラマみたいなことが本当に起きてしまうのも人生。
その時、彼らはどんな気持ちでお互いの顔を見たんだろう・・・。

そして思う。
僕たちはどの道を歩けば正解だったんだろうか?
僕たちはいつから離れてしまったんだろうか・・・?
あの日、みんなでひとつのボールを蹴り合って遊んでいた。
あのまんま、みんな同じ感じで大人になっていくもんだとばかり思っていた。
「また明日!」って別れたあの日の僕たちにとっての「明日」って・・・。

――子供の頃、「ドロ警」をやって遊んだ。今は警察気取りの奴に殺される――

平等って当たり前のものだと思っていたんだけど・・・
誰かが与えてくれるものなのかな?
それとも自分で努力しなければ手に入らないものなのかな?

大人になったくせに答えがわからない。
僕はどこかで質問を間違えたのかな・・・。

なんだか、作品の意図とは違うところに着地したみたいだ。
でも、これも今の自分の感想だからそのまま残しておこう。
Xavier

Xavierの感想・評価

3.8
上映時間7分(実質は4分弱)の警察による暴力と人種差別に抗議する作品。

アニメ(クレイアニメや手書きの物も)と実写を融合させて、話は進んでいく。

この中でも、語られている事なんだけど
小さい頃は、差別など無く一緒に遊んでいた。そして、大人となり職に就く。
その職、まぁ特に警官となった者は、とりわけ人種差別が激しい。
特に南部は…

何をしたという訳では無いのに、肌の色が違うという事だけで、疑われ暴力にさらされる。
1964年に公民権法が成立しているというのに(公民権法…アメリカ国内において人種差別を禁止する法律)
成立から50年以上たっているのにも関わらず…

後、何年経てば差別は無くなるの?
どうすれば警官の暴力は無くなるの?
淡々とした映像の中に重たいテーマ。
短編作品だけど、考えさせられるなぁ…
実写とアニメとストップモーション、セリフと歌が代わる代わるに出てくるが、メッセージ自体はど直球。社会のなかの矛盾を子供の頃の遊びになぞらえる語り口、『イカゲーム』と同じだなと思った。

「大統領の精液がついた青いドレス」のワードが出てきたので調べたら、クリントンと不倫したモニカ・ルインスキーは暴露したりビジネスぶち上げたりしてて引いてしまった。いつの世も面の皮の厚いやつは得よのう。
本編とエンドロールが半々くらいの作品。
ショートムービーにこれだけ多くの人が関わっていて、それだけの思いが詰まっていると思うといろいろと考えさせられる。

#2022 #28
正直なにもピンとこおへんかった
日本人やから
差別とかそういうのに普段触れる機会があまりないから
もしくはなにも意識してないから

自分の想像力が思ったより乏しいことにふと気づいた7分間やった
akane

akaneの感想・評価

4.0
胸が苦しくなる
映像自体は7分の半分くらいだけど、あれだけblack lives matterとかも起こったのに全然差別が消えてない状況がダイレクトに胸に響いた、、
り

りの感想・評価

-
いろんなアーティストが連帯して作った映像、5分くらいで観られる力強いメッセージ
yui

yuiの感想・評価

4.0
「青いドレスについた大統領の精液は暴いてもー黒人の真実は闇の中だ」
べりぃ

べりぃの感想・評価

3.8
実写とアニメの融合。黒人差別はダメと強いメッセージを感じる。

本編が想像以上に短く、エンドロールのほうが長めで数多くの方が携わったことがわかる。それだけ多くの人の想いを映画で表現していると思うと感慨深い。
裕衣

裕衣の感想・評価

-
黒人に向けられる白人警官の過剰暴力。アニメーションと多様なイラストが交じり描かれるショートムービー。

子供の頃にバスケをして、相手のボールを止めるために挙げた手が、大人になった今は、白人警官から向けられる銃に対して、挙げなくてはならない手に。

2020年2月、ジョーシア州でジョギング中に白人の親子に射殺されたアフリカ系アメリカ人男性アフマド・アーベリーさんの事件をきっかけに制作された短編アニメだそう。フロイド氏以前にも本当に多くの警察による暴力があったのだと改めて実感する。たったの6分だけど、とても深く考えさせられる。
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