YosukeIdo

くれなずめのYosukeIdoのレビュー・感想・評価

くれなずめ(2021年製作の映画)
4.1
めちゃ良かったーーーー。
この作品を面白い!と言える人とは仲良くなれる気がします(^^)

結婚式と二次会の間の物語。
赤フンで踊るというトンデモ余興を友人の結婚式で披露するため、久しぶりに集まった高校の友人6人。

余興は大コケ。
でも久しぶりの内輪ネタや興じたり、移動の合間に思い出話を

結婚式と二次会の間の移動という現在のタイムラインと、6人が抱える数年前のそれぞれの思い出の描写が交互に差し込まれていくといった構成で話は進んでいきます。

この過去の時間が差し込まれる中で徐々にこの6人の関係値が分かってきたりして、観客は彼らへの感情移入を強めていきます。

最後の『LA LA LAND』ばりのやり直し描写にぐっと心を掴まれました。

結構夢やファンタジーとは言わないけど現実から数cm浮いた描写や、最後の赤フンダンスの時の情景など、色んな種類の振り切った演出がぽんぽん差し込まれるんですが、個人的にはその振り回される感じが嫌ではなかったです。

むしろそれによって涙腺の扉をこじ開けられた感じある(笑)

レビューを読むと中盤以降の方向性というか本作の仕掛けについて是非が分かれてるようですが、自分は予告の段階でそれは分かって観に行ってたので特に驚かず。

6人のわちゃわちゃ感とダメな感じや、それでも前を向いて生きていくと思わせるこの感じ、『あの頃。』で描こうとしてたことってこゆことでは?と思いました。
(『あの頃。』が個人的に全然ハマらずだったので尚の事…)

それにしてもキャスティングの段階でこの作品はもう勝った感ありますよねー。
彼ら演者が演じる主人公6人が愛おしい。

成田凌、めっちゃいい役者さんだなー。
彼の出演作品はどれも安定感あって、一定の質があり、期待を超えてくる感がありますねー。

『愛がなんだ』『さよならくちびる』『窮鼠はチーズの夢を見る』『まともじゃないのは君も一緒』、そして本作。

ヘタレや変人や一般男子やイケメンと、振れ幅がものっそいことになってますが、どれもスクリーンの中でめっちゃ魅力を放ってます。

ひとえに成田凌の演技力の賜物。

個人的には『アルプススタンドのはしの方』で好演、というか強烈な印象を残してた目次立樹さんをまたスクリーンで観れて嬉しかったっす。
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