files

くれなずめのfilesのネタバレレビュー・内容・結末

くれなずめ(2021年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

ずっと泣きながら笑っていた。

これ、私の話なのかな?と錯覚するくらいだった。
松居さんとは違う世界に生きているはず。でも、吉尾にぶつけた言葉の数々、友達の家で電気を消したあとの一瞬の静けさ、駅で顔に吹きつける雪、田舎の屋台のアウェー感、ショックをまぎらすためにわちゃわちゃを一生懸命空想してみるけど上手くできない感じ、などなど書ききれないくらい、思い出のピースが一緒で、笑いながら泣いた。

映画を作った方達が、個人的な経験から普遍的な感情をちゃんと拾っているから、見ている側が置いてきぼりにならなくて、輪の中に入れたんだと思う。
東京の舞台で終わっていたら、私はこの話に触れないまま生きていた。映画にして地方までこの話を届けてくださってありがとうございます。

小さい頃は人生はゆっくりくれなずんでいくと思っていたんだけど、実際は、くれなずんで、また夜が明けての繰り返しですね。だから目の前の夕日をじっくり味わないとな。
files

files