このレビューはネタバレを含みます
回想の中の高校の文化祭のコントが物語上重要な意味を持ちますが、本編そのものがそれと地続きのメタコントなのかもしれないと思いました。
登場人物もどこか虚構であることを認識しながら演じているような、映画内現実の外側に自分たちが存在していると感じさせる演出が垣間見られるので、自分も観賞しながら感覚的にメタコント味を理解し、クライマックスの過去の書き換えにも白けることなく没頭できたのかもしれません。
単に男子の内輪笑いわちゃわちゃに焦点が当たっているとすると作者としては本望ではないのかも。
過去を書き換えるというSFを「くだらない日常」系の物語の中に成立させるための構造がこの映画の骨格になっているとするとすごく周到にできてる気がした