このレビューはネタバレを含みます
そら、もちろんSiaのミュージック・ビデオ・ムービーなので劇伴は最高ですよ。
ミュージック・ビデオ風のシーンはどこかミュージカルみもあって、なぜこの歌なのか、こういう演出なのか考えながら見るのがすごく楽しかった。単純に見応えのあるMVでもあったが笑
どこか欠けてる人間たちが寄り添って生きていくっていう素敵な映画だったな。
ズー、とても魅力的で、でも危なっかしくて、すごく好き
エボに惹かれているのが最初からわかるのが俳優さんの演技の凄さ
それでいて、彼の隣にいることによってより浮き彫りになる自分への自信のなさ
アルコール依存症で自助グループに入ってるとは思えないほど「なんでもできる」て言い張ってたのも、その自信のなさを「情けない」って思って隠すためなんだろうなと。
ミュージックがハチに刺されて、シーアに売るための大量の薬を無くした後、悩んで悩んで、アルコールに手を出してしまうのが痛ましい。
楽しく酔って、前後不覚になって帰ってきて、エボに拒否されてしまう
そのあと彼女の口からつい出てしまった「私はどうでもいいの?」
のセリフがこの映画のタイトルかなと思った。
ずっとずっと隠し持っていた心情なんだと思う。多分、誰にも言ったことなんてなかったんじゃないんだろうか。
エボはエボで、自身の病に負い目がある。奥さんがそれを理由に別れたのかはわからないけど、ズーに惹かれてるのにいま一歩踏み出せなかったのはそのせいでしょ
それでそれを繋ぐのがミュージックなんだよな
人と人をつなげるのは音楽なんすよ〜〜〜
いい映画だったなぁ〜〜〜!