ちりぽり

BLUE/ブルーのちりぽりのレビュー・感想・評価

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)
3.7
ボクサー映画の名を借りて、「本当の強さ」について語った人間ドラマ。

負けてばっかりの瓜田。
ヨコシマな気持ちでボクシングを始めた楢崎。
ボクシングも恋も、瓜田より上を行く小川。

この3人それぞれのボクシングへの関わりかたが、みんな違うんだけどそれぞれに真剣で、人生ドラマの三つ巴。

みっつの生き方まるごと見ると、どれがいいなんてわからない。
誰が幸せで、誰が損して、誰が何番目かなんてことじゃない。

それぞれに持って生まれた能力というものが違って、辿ってきた過去が違って、環境も違う。
でも、ボクシングに夢中なのは同じ。

好きなことに夢中になって、損得勘定抜きで生きる青春を持てた彼らは素晴らしい。
うらやましい。

コスパとかタイパとか関係ない、泥臭い生き方からしか得られないのが「本当の強さ」なんだろうな。
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