40分たらずの時間にちょうどよく収まった、ちょっと現実っぽいファンタジーの世界。
死をふんわりと表現することで、抵抗なく作品に吸い寄せられていき、『人』というタイトルを考えることになります。
「遺る人と逝く人は同じだけ悲しい」
「死ぬことは、違う世界に生きること」
など、「ふうん」と心に残る言葉があちこちに出てきます。
おもしろかったのが、何度も「地獄で会おう」と言っていること。
天国へ行くとはハナから思ってないみたいで。
でもまた、その「地獄」「天国」のイメージが明るいの。
死後のイメージを、ムリなく明るくさらりと塗り替えてくれたなあ。
それでいて、なんか切ない。