このレビューはネタバレを含みます
やられたなぁ。
オープニングは韓国映画によくある家庭描写だがそれが後で効いてくる。
最初は、半端なミュージカルで音楽のノリが古臭いよなーって思ってみてた。でも、音楽を楽しむための映画ではないのだよね。そこのクオリティを求める必要はないことに気づく。むしろちょいダサで作ったんだろうな、やられた。
初恋のひとを探すロードムービー仕立ての中にちょいちょい二人が若い頃のエピソードが挟まって韓国の現代史と二人の積み重ねた時間が追体験できる。そのうちにとっても感情移入できる親しみが湧いてくるのだった。
伏線も気持ちよく、人の死を扱う映画だしウィッシュリストとかありがちすぎ、と思ってたのになのに見終わるとなんともオリジナリティのある展開で爽やかな余韻が残った。
その辺のおじさんに見えたクソ旦那が最後にはカッコよく見えるし、前半部の冴えない感じも全部計算されていました。
今年一番泣いた映画になりました。ティッシュ足りなくてめっちゃ焦りましたよー。
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が足りなくて焦りましたよ。