「家庭に居場所の無い惨めな父さん。実は 最強の殺し屋だった。」
使い古されてきた設定だがらこそ、如何に魅せるかが重要になってくるが、その点で本作は一見の価値がある。
90分という絶妙な尺の中で、肉弾戦に銃撃戦、そしてカーチェイス、この手のアクション映画に必須の3大要素と”お父さんの鬱憤”をバランス良くまとめあげ観客をを飽きさせない。
こんな痛快なアクション映画は「96時間」以来だった。
本当はスゴイのに、それを誰にも言えずに悶々とした日々を送る主人公。
クラブで下手な歌を熱唱するロシアンマフィアのボス。
息子に負けず劣らずショットガンを片手に暴れまわる主人公の父親。
登場キャラクターがいい具合にぶっ飛んでるのもまた魅力的。
因みに、この父親を演じるのは、あの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の”ドク”こと、クリストファー・ロイドだ。
これを観るだけでも価値がある。思わず”にやり”としてしまう人も多いはずだ。
派手な爆発やカーチェイスでグダグタと尺を稼ぐ近年のアクション映画の中で、本作は最後までしっかりとハラハラ・ドキドキさせてくれる良質のアクション映画だった。
