典型的な「ナメてた相手が実は殺人マシンでした」(©︎ギンティ小林さん)なんだけど、その枠組みに簡単には収まりそうもない傑作だった。
まず、映画の尺。92分。とにかく無駄がない。私のために作ってくれたのかと錯覚するほど。ハンバーグ、とんかつ、カレー、ラーメン、杏仁豆腐も食べるだろ!?みたいな感じ。でも、しっかりとした脚本のおかげで胸焼けしない。
そして、えげつない暴力。これでPG12なのかと驚く。相手の技の受け方にこそプロレスの醍醐味がある。ちゃんと”わかってる”方々が作っていることに喜びを感じる。
手近なモノで戦う“イコライザー”イズム、さらには胸躍る工場立て篭もりバトル......。最高!!!
観賞後、若いカップルが「あー最高!パンフレット買おう!」と叫んだんだけど、私まで嬉しくなった。