このレビューはネタバレを含みます
※以下、ネタバレあり
映画『竜とそばかすの姫』の主人公・鈴には、どこか自分と重なるところがあった。
他人から否定されたり、批判されたりすることを恐れていた彼女は、まさに少し前までの自分そのもの。
つい先日、私も一歩踏み出したばかりとはいえ、そこにはまだ恐怖心が伴っている。
しかし、鈴が目の前に立ち塞がる問題やトラウマなどを少しずつ克服し、強く成長していく鈴の姿からは、勇気をもらえた。
私の場合は、会社の人にSNSアカウントが密かに“Unveil”されているのだ。また、これは会社の人ではないものの、今年に入ってから、SNSで私自身に関する悪口を言われることもあった。
そんなこんなで、次第に周りの目を気にするようになってしまい、文章を通じて自分らしさを出せずにいたのである。
そんな自分の背中を鈴がそっと押してくれたような、不思議な感覚になった。