なばる

竜とそばかすの姫のなばるのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

中村佳穂さんの歌がとにかく素晴らしいし、電脳世界らしくいい意味で現実離れした景色も美しい。ヒロインの鈴には共感できなくても、でもお母さんとあんな死別の仕方をしたらトラウマもやむなしか…と理解はできた。監督の趣味のケモノ属性も今回はあんまりでしゃばらず、まあまあ観れてはいたのだけど…

最後鈴を単身で東京へ行かせる展開が全く納得いかなかった。土地勘もない未成年女子を、暴力を振るう可能性もある男性がいる場所へひとりで行かせるか?
周りの大人たちも親父もがんばれじゃないだろ、必死で止めるか追いかけんかい!しのぶくんも行かんかい!そして案の定怪我させられたわけだけど、一人娘の顔傷つけられて父親は暢気に「おかえり」じゃないだろその足で警察行かんかい!

結局兄弟が救われたのかもわからず、それももやもや…父親家帰ったらまだいるんだよね?全く解決してない気がするのだが?フィクションは重々承知だけど、虐待と言う軽く扱えないテーマだけにきちんと救われた描写は作中で欲しかった。
然るべき大人たちが介入して彼らが救われたことを祈ります。
なばる

なばる