KAJI77

けったいな町医者のKAJI77のレビュー・感想・評価

けったいな町医者(2021年製作の映画)
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※ドキュメンタリーなので点数はつけません。

大阪、十三にある「第七藝術劇場」初めて来ました…!ボーリング場と併設されてていい雰囲気🎳
どうしても梅田とか難波まで行くと十三駅はスルーしちゃってたので気が付きませんでしたが、とてもお店が多くて楽しい所でした。
また来たいです☺️


さて、本題です。
今作は尼崎市で往診医をなさっている、"けったいな町医者"こと「長尾和宏」さんに密着したドキュメンタリー映画でした。

彼の医療行為の根底にあるポリシーは、「病よりも、患者と向き合う」。
投薬治療が先行してしまう現代医学に真っ向から対峙しているその姿勢に、延命措置の善悪や、終末期の患者さんにとっての本当の幸福とは如何なるものなのかとても考えさせられました。

最もよく気がついたことは、「死ぬ」ってこんなにも豊かになりうるものなのかという、純粋な驚きでした。
僕らはどうしても「死ぬ」ことを悲しみや寂しさと結びつけてしまいます。
しかし、一番辛いのはやっぱり亡くなる当人であるはずです。遺族のエゴイズムは、「思いやり」とも取れますが、「悲しい死因」にもなりかねないなぁ…と、観ていてわかりました。
死んだ後に施されるお化粧なんかよりも、生きてる間の表情の方が絶対綺麗なはずです。



「生きるとは、笑うこと。」



ポジティブな言葉を並べて善人ぶるのは嫌いですが、優しさを持って目の前の人を送り出す長尾先生に、非常に心打たれました…!
医者や看護師を目指している友達にもこの作品を共有したいと思います…😌
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