ノラネコの呑んで観るシネマ

科捜研の女 -劇場版-のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

科捜研の女 -劇場版-(2021年製作の映画)
4.2
劇場版。
科学者が相次いで「助けて」と言う言葉を残して自殺する事件が起こり、佐々木蔵之介の細菌学者の関与が疑われる。
だが科捜研が調べても、犯罪の証拠が一切見つからない。
科捜研の面々の濃いキャラクター初め、ノリは完全にTVシリーズの延長線上で、安定の面白さだ。
今回の容疑者は科学者ということで、科学vs科学の構図なのだが、佐々木研究室は思いっきりカルト宗教っぽくケレン味たっぷり。
ちょいやり過ぎ気味の変なカメラワークも含めて、気合は伝わってくる。
22年目にして初の映画版ということで、過去のキャラクターも大挙出演。
新参者にも入りやすく、長年のファンには懐かしい。
ミステリの種明かしには幾つか突っ込みどころもあれど、科学捜査のディテールはTV以上に凝っていて見応えあり。
惜しむらくは、TVではたまにぶっ込んでくる社会性が希薄だったことか。
まあ純粋娯楽映画ということで、これはこれであり。