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MONSOON/モンスーンのpilotisのレビュー・感想・評価

MONSOON/モンスーン(2020年製作の映画)
3.0
冒頭の真上から見たベトナムの道路に行き交うバイク量が面白い。
ベトナム戦争からイギリスに亡命して30年、両親共に亡くなってから再び立った故郷。土地も人も変わり戦争を忘れ、若者は夢を求め、伝統工芸は簡単に変化していく。主人公のキットは居場所と両親の遺骨の置き場を考え、敵国だった米国の男と交わり、ハノイでは青年を買う(←ここ要る?と思った)

主人公と一緒に考えながら観るような撮り方で、幼馴染に聞いても忘れてしまっている昔遊んだ場所や、ワクワクする市場、出会う人達や話を興味深く眺めていられる。
特にベトナム芸術の歴史を解説する女の子、その子の実家の蓮茶の話が印象に残る。戦争が語るものになり、蓮茶は香料使用の安価品が出回っていること、日本でも同じく考えるところがある。

終わり方はもう少し締まる置き方にして欲しかったけど、ロック調に変化する音楽は好き。
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