古沢良太の書く"英雄=ヒーロー"とは何なのか。
それが今回の1番の関心ごとだった。
「英雄がいる国が幸福なのではない。
英雄を必要としない国が幸福なのだ。」
オープニング前に入ったテロップで納得した。
英雄とは必要あってこそ、生まれるものだ。
もちろん、コンフィデンスマンの彼らは今この時代英雄ではないのであろう。
笑いと驚きの物語の中に、こういうテーマを含ませてくるところ、セリフの中に巧みに入れ込んでくるところが、古沢良太のすごいところだと思う。
亡くなってしまったキャストや、干された俳優がいても、関係ない。
この物語の中では生きている。
そう決め切っているところも潔くて良い。
海外の俳優さんも好きな身としては、
日本の映画制作にもっとお金があったなら、外国人の役はちゃんとした外国の俳優さんにやってもらいたいなぁーなんて。