日本人が海外作品に感じる、
アメリカから見た創作日本があるように、
白人からみた創作黒人イメージも確かにあるんだろうなと知って面白かった。
実際のアメリカを知らないので、それをいかに面白おかしく描いているのかは理解しきれないのだけど、それでもストレートな描写と台詞のおかげで、楽しめる作品。
オスカー脚色賞おめでとう。
今年のオスカーは日本作品2本の受賞という喜ばしい成果に、番狂わせのあまり無い順当な結果でしたね。
アンスコ、メルトン、グレタなど、ノミネート落ちの時点では割と怒り狂ってたけども…
リアルと言われるものがリアルではなく、白人がみたい姿であり、それを堂々とやって、現実との違いに裏返しで面白いみたいな構造がコメディ。
やっぱりコメディ書ける人って天才。
-----ネタバレ-----
ラストの3パターンだけでも明白。
本当は描きたい余韻に満ちたラスト。
白人作品にありがちなメロドラマ。
そして、、、Bang!!
でも身分を偽った人が、結果的にその人と間違われるというのは定石で、それに痛快だと感じてしまう自分がいたことに、自分を憐れんで笑った。
私も3本脚の犬だ。
数をたくさん見るにつれて、パターンというのに満足しつつある自分がいたんだな。
こういう話は、こういう風に終わると満足するというパターン。
それがある種、私が他の作品を観る中で、作ってしまった面白さ、リアルではないよう、気をつけなきゃいけないなと思った。