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アポロンの地獄のharamouthのレビュー・感想・評価

アポロンの地獄(1967年製作の映画)
3.0
たまには鬱々とPPP(ピエルパオロパゾリーニ)。
「父を殺し、母と通ずるだろう」とのアポロンの神託を受けたオイディプスの物語。
ソフォクレスの悲劇から大きく外れることなく進んでいくのだが、パゾリーニ独特の映像解釈というのか、表象の意味するところなんて全く分かんないんだけど、独特の世界観に圧倒されてキモチワルくなる。
陽がジリジリと照る荒れ野(撮影はモロッコだそう)、土着の人々の姿はまるで横溝正史の小説の村人たちのような。異質さや疎外感に居心地が悪くなってくる、これぞ映画体験。

主人公オイディプスの俳優さんの顔上半分が『スカーフェイス』あたりのアルパチーノに激似(というどうでもいい感想)。
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