猫熊

アウシュヴィッツ・レポートの猫熊のレビュー・感想・評価

3.0
アウシュヴィッツ強制収容所から脱出した2名から取られた収容所の惨状のレポートを題材とした実際の物語。
冒頭からユダヤ人やその収容所に入れらてしまった人たちに対する尊厳を踏みにじるような場面が多々ある。特に上記2名の収容所からの行方不明巡ってユダヤ人たちが入れれていた棟の責任者の殴打や生き埋めからの馬によって踏み潰されるシーンは目を逸らしたくなる。
しかし何より注目するのは脱出者の体力的や精神的疲労を表すカメラワークである。あまりに凝りすぎていて途中カメラ酔いしてしまった。
最後のエンドロールはヒトラーの「ナチズムは何度でも蘇る」という台詞を思い出させる。他の方のコメントにもあるように人類は人に対する差別、迫害を何度も何度も繰り返しそして最終的に大量殺人等の過ちを犯す。このループが無くなるのはいったいいつになるのだろうか。
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