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スペンサー ダイアナの決意のiのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ダイアナさんが元々好きで、クリステンが演じるダイアナ妃が観たくて鑑賞。
まず映像が綺麗。色味やカット、それから英国らしいロイヤルファミリー達の服装が私のツボだった。(特にビリヤード台でのシーンと黒いビリヤードボード🎱)
何よりクリステン演じるダイアナ妃が着ているCHANELの衣装の数々が本当に可愛くてテンション上がる!しかし、お話は終始苦しくて悲しさが漂っている。普通のクリスマスを与えようとするダイアナとダイアナの苦しみを感じ取って理解しようとするウィリアム王子を見て、泣いてしまった。それからというもの、いくつかの場面が涙ボロボロ溢れてきた。摂食障害や王室での孤独を感じてたダイアナがイギリス王室に担っていくウィリアムとヘンリーに少しでも普通の暮らしを与えようとしている姿は凄まじい母性を感じた。
ホラーっぽい?スリラーっぽい?シーンが多々あるのと、自傷シーンは不意打ち過ぎて苦手な人は要注意。
ずっ〜〜〜〜〜〜と悲しいムードが漂っていたけど、終盤にマギーと海辺で遊んでいるところ、息子達を狩りから連れ出して愛車に乗ってAll I Need Is A Miracleを3人歌っている姿にグッときた。ダイアナが交通事故で亡くなってしまうのにあのラストは…と思う人がいるかもしれないが
本作のダイアナにとって車は悲しみをもたらすものではなく、抑圧される環境から解放されることの象徴のような気がした。オープンカーに乗って大声で歌う3人はロイヤルファミリーではなく、只の幸せな親子ですごくよかった。
KFCのドライブスルーで名前を聞かれ、「スペンサー」と答えるところ、街のベンチで家族でチキンを食べるところがすごく好きだった。最後の晴れ晴れとしたような顔をしたダイアナを見て、少し救われた。
本作は冒頭に「実際の悲劇を元にした寓話」という一文が入り、映画が始まるのだが、実際のダイアナさんも離婚を選び、少しは救われたのだろうか。マギーの手紙のように色んな人がダイアナさんを愛していたことを知っていてくれていたら嬉しいな。そしてここまで愛されて、記憶に残るプリンセスである理由は美しさだけでなく、王室に新しい風を吹き込もうとし、息子達を愛したその優しさだと思う。多分きっとこれからも私はダイアナさんが好きだと思う。
🐶終始重苦しい映画だが、エリザベス女王の車からたくさんのコーギーが駆け出し、女王の周りにいる姿は癒されます🐶
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