このレビューはネタバレを含みます
うーん、、なるほどねえ。
冒頭からなんか惹きつけられない。なんだか犯人探しがテキトーすぎて、見ている私たちもそんな感じ、テキトー。
だから犯人が捕まらず、あんな結末になることはある意味では意外ではなかった。監督の描きたかったのは「罪を背負う警官像」だったんだね。
その効果を発揮させるためにデンゼル・ワシントンの罪を最後まで出さなかったんだろうけど、では視聴中に「一体彼は過去に何を、、?」と興味をそそられたのか?といえば、それも違う。
もっと惹きつける描き方があったはずだし、もっと犯人捜査には全力になるべきだった。少なくともあの時点ではジャレット・レトーは犯人を追いかけて必死だったんだから、立ちションをした前科者、冷蔵庫の修理を出した先の容疑者に注力せず、捜査をする際のこれ!という手がかりが欲しいよね。
デンゼル・ワシントン自身にも魅力がなくて、しかもだいぶ言いなおしたり、噛んだり、詰まったりして年を感じさせる描写が多かった。それも罪を背負ったから老けたのだ、と言われれば、納得するしかないけど、じゃあ私は何に興味をもって見てれば良かったんだ?
そういえば日本の映画は言い間違いや言い直しがない、完璧なセリフを喋るものが多いけれど、日本映画に魅力がないのは、作られ過ぎている模造品ぽさが隠しても隠しても鼻につくから。あんなに完璧に演技しなくていい、室井滋くらいの自然さが許されないもんかねぇ。