なお

セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記のなおのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

【2021年 - 89本目】
仮面ライダー生誕50周年&スーパー戦隊45作品の、ダブルメモリアル記念作品。

仮面ライダー単体としては、『ゼロワン』のスピンオフである『ゼロワンOthers 仮面ライダー滅亡迅雷』を除けば、約半年以上ぶりの映画作品。

キービジュアルの絵柄がカッコよく、前述の通りダブルメモリアル作品とのことでそれなりに期待していたのだが………

(問題点)
・作品全体を通しての展開の薄さ、退屈さ
劇中、仮面ライダー&スーパー戦隊の生みの親である<謎の少年(=石ノ森章太郎)>を、大の特撮ファンを公言している鈴木福くんが演じており、そこだけ聞くとかなり胸熱な展開になりそうなものだが、フタを開けてみれば特になんの感動もないストーリーであった。

小さい子どもたちは途中で飽きてしまったのか入場特典の小冊子を眺めていたし、自分のような大きいお友達は重くなるまぶたとの戦いで大変だった。

戦闘シーンもマズい。
最大の見せ場であるはずの、ライダー&戦隊(各戦隊のレッドのみ)が勢揃いしてバトルを繰り広げるシーンもなんだか早回しの映像を見ているよう。
それぞれのヒーローが自身の必殺技を使うシーンはほとんどなく、ただただ敵と肉弾戦を展開するだけ。

一応、ファンならば必ず知っているであろう決めゼリフを各々言ってはいるが、戦闘シーンにそぐわないようなセリフもあったりして、かつそれを限りなく棒読みに近いトーンで喋っているだけなので、本来ならば高揚するはずの気分が下がること請け合い。

(評価点)
・各作品オリジナルキャストの出演
電王メンバーはもはやレギュラーなのでまあいいとして、1号(本郷猛/藤岡弘、さん)やジオウ(常磐ソウゴ/奥野壮さん)、ゼロワン(飛電或人/高橋文哉さん)ら主役級の人物だけでなく、鴻上会長まで登場するとは。
宇梶さんよくOKしたな。

(総評)
これでいいのかダブルメモリアル。
どうせなら、拝金主義とか言われてもいいから、ライダーと戦隊単体でそれぞれ1作品ずつ、そして冬にクライマックスを持ってくれば良かったのでは………?と思わざるを得ないクオリティ。

やりたいこと、表現したいことがたくさんあるのは分かる。
だけど、カレーにラーメン、寿司、焼肉などみんなが好きなものをそれぞれ鍋に入れて煮込んだとしても、美味しいものはできあがらない。
それはヒーロー映画も同じなのです。
冬映画ではかなりのテコ入れが必要だと思います……
なお

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