このレビューはネタバレを含みます
思ってたよりも良い話だった。
しかし、かなりビジュアルで損してる感はある。
肉子ちゃんの人生は波乱万丈で男運に恵まれない。
むしろ自分からいかにも駄目そうな男を選んで寄って行ってるのかと。
それでも、親友の子供を自分の子として育てて来た女性としてのプライドみたいなものはあって。
かと思えばだいぶ娘に助けられてる部分もあり、二人三脚で親子というものが形作られているのだなと感じさせてくれるものがあった。
西加奈子の描く女性はただ単純に女性の強さを誇張するのではなく、こういう側面もあるから強いのだなというのを納得させてくれる力があるなと感じた。