pepo

スーパーノヴァのpepoのレビュー・感想・評価

スーパーノヴァ(2020年製作の映画)
-
生きながらにして自分が自分でないものに変わっていく恐怖と、愛した相手がそこにいるにも拘らず自分を置き去りにして境界線の向こうへと遠ざかっていくのをただ見ているしかない怖さとを、互いに相手への思いやりの中に埋めて押し隠しながら二人の旅は湖水地方の自然の中を進んでいく。
「ひとりになりたくない」というエゴと「重荷になるのは嫌だ、壊れていく自分を記憶してほしくない」というエゴが等分に尊重される二人の間の空気感に、これまで過ごしてきた歳月の在り方がうかがわれる。
ラストのピアノ演奏のシーン、ライトの中にいるのはサムだけだけど「二人きり」の空間なのだと感じた
pepo

pepo