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ある用務員のネのネタバレレビュー・内容・結末

ある用務員(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

・唯は深見の名前さえ知らない。深見も口下手で必要以上に話さない。それでもズタボロになりながら自分を守ってくれる深見の姿を見て次第に信用していく、短くて濃い関係がとてもよかった。
・負の連鎖を止めるために自分を撃つことを提案した深見に「わたしは父ともあなたとも違う」ときちんと断った唯が、最後まで“普通に生きたい普通の感覚“を捨てていなくてよかった。
・特別な気持ちがこもっている唯に殺して貰うことも叶わないし、本当は一緒にいたいけど自分がいたら唯の未来の邪魔になるからと、とことん自分で地獄に落ちていく深見、癖(ヘキ)すぎ…自分で選んだくせに唯との柔らかい生活をふと夢見てしまう深見…情けなくなってタバコ吸おうとしても火が切れてる深見………好きすぎ…
・血塗れになった作業着着てタバコ吸う長髪の男は最高
・伊澤さん演じる女子高生、髙石さん演じる女子高生が殺された瞬間に覚悟を決める目の演技が素晴らしかった。
というか、このペアはじめ、チンピラやエリーゼのためにのふたりも、台詞は多くないのに背景が少し見えそうな匂いがして、呆気なく死んでしまう殺し屋たちを捨て駒にせず、ストーリーを持たせる作り方がとても好きだ。伊澤さん髙石さんペアは役の名前や関係性は違えどベイビーわるきゅーれでスピンオフ救済があるが、ぜひ他のペアも欲しい。
・「お腹空きません?近くにいいお蕎麦屋さんありますよ」みたいな殺しが行われてる真っ最中の"日常“の差し込み方や、意外とボスは呆気なく死ぬところとか、安直なわたしはついタランティーノみを感じた。

・幼なじみ!自分が唯のこと気になってるんだって!お弁当作ってるのは自分なんだって!言えーー!!!白帯でまだまだなのに殺し屋と張り合えるのすごいぞ!今のうちに思い伝えとけよ!!!!死ぬぞ!

・「これからは一人で生きていかなくちゃいけないんだよ?」の深見の声、甘くて優しくて最高すぎた

・深見父の死ぬとわかった瞬間の顔、ちゃんと常に覚悟を決めていた人間の顔ですごい
ネ