このレビューはネタバレを含みます
用務員として働く、殺し屋の話。
『ベイビーわるきゅーれ』の阪元裕吾監督作という事で視聴。
物語的には、ヤクザの権力争いを背景に、最終的には殺し屋達のバトルロワイヤルが描かれます。
全90分という短さもあって、ストーリーは超シンプル。
その分、各キャラクターが個性的で、キャスティング含めて、印象に残るものがありました。
ラップの様に長台詞をすらすらと喋る般若に、『サンクチュアリ -聖域-』以前の一ノ瀬ワタルを見れたのも嬉しいところ。
一ノ瀬ワタルは、もうちょっと可愛げを出せる様になったら、日本のマ・ドンソクになれるかもしれませんね。
あとは、前野朋哉が傲慢でサイコな役をやっているのは意外性があって新鮮だったし、山路和弘はやたら声が良いなと思っていたら、声優としても活動している方と知って納得。
そして、何と言っても、『ベイビーわるきゅーれ』コンビ…髙石あかり&伊澤彩織の登場にはテンションが上がりました。
この時点で二人のキャラクターが出来上がっているのは驚かされたし、髙石あかりのふざけた感じや伊澤彩織の本格的なアクションも見れて、『ベイビーわるきゅーれ』のファンなら一見の価値があるんじゃないかな。
そんな個性的な脇役達が活躍する一方、主人公が無個性だったのは、ちょっと残念な部分。
脇役のキャラが濃い分、主人公は敢えて無色なキャラクターにしたのかもしれませんが、それにしても、もうちょっと個性が欲しかったなと。
特に用務員という設定が生かされなかった事は大きな不満点ですし、せめて「ナメてた相手が実は殺人マシンでした」的な展開ぐらいは入れて欲しかったですね。