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戦場のメリークリスマス 4K 修復版のtottsunのレビュー・感想・評価

3.8
「戦場のメリークリスマス」🎬39
1942年。ジャワ山中の日本軍捕虜収容所。そこには単純で粗暴な軍曹ハラと日本語が流暢な英国軍中佐ロレンス、そして収容所長のヨイノ大尉がいた。そこへある日、英国軍少佐セリアズが連れてこられた。
2023年に大島渚監督作が国家機関に収蔵予定とのことで大々的なロードショーは今回で最後と知り迷いに迷って鑑賞しました。
戦争映画は大の苦手なテーマのため本当に鑑賞するのを躊躇していましたが、戦闘シーンが一切ないと知り、念のため旦那さんを連れて鑑賞してみることに。結果…鑑賞して良かった。
作品よりも坂本龍一自ら奏でる「Merry Christmas , Mr.Lawrence」の曲が有名すぎると言っても過言ではない。そして異色のキャスティングという点でもある意味有名ですね。
戦闘シーンは無いながらも戦争の無意味さ、切なさが込み上げて…胸がいっぱいのままエンドロールを迎えました。
戦闘シーンがないけど残虐に思えるシーンはいくつかあったので旦那さん連れてきて良かった。
全体を通して日本と西洋の宗教観や文化の違い…そういったものを感じて読み取る作品。
なんだか文学的だな。
今の日本じゃ理解は難しいけど、「捕虜になるなら自ら腹切をした方がマシだ。これは恥だ」という考えは私の頭をもたげさせる。
それにしてもデヴィッド・ボウイはイケメンだったな。イケメンっていう言葉が軽々しく思えるほど、美しくて端正な顔立ちでオッドアイも印象的で…
一方で坂本龍一も切長の瞳が印象的で裁判の時の彼が投げかける目線や有名な、あのシーンの立ちくらむ様は良かった。
正直最初はみんなの滑舌の悪さに「日本語字幕欲しい!」って思ったけど…後半はなんだかそれすらもクセになる魅力だった。
たけしの「メリークリスマス、ミスターローレンス」と投げかけた笑顔が忘れられない。
私的には☆☆☆.8かな。
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