Netflixという媒体の｢なんでもあり｣のまさに集大成のような本物のブラックコメディでした。
2020年を嘘ドキュメンタリー調で語っていく構成で登場する人々はもちろん役者でとてもカリカチュアされた存在として描かれている。ただそんな馬鹿げた誇張表現の中に紛れもない事実が存在する。というかほとんどが現実だということが恐ろしいのだ。
コロナやBLM、トランプvsバイデンの大統領選に纏わる陰謀論などの常軌を逸した出来事の数々をもう笑うしかないという視点で語る、2020年を語る方法としてこれ以上の方法はない。
｢さらば、2020｣というが以前状況は変わらないし悪化していく中で作中で続編が示唆される。不正選挙やホワイトハウスへの侵入などの今年のネタもたんまりあるのだ、来年もやりかねないと思わせる2021年の始まり、続編がないことがこんなにも望まれる傑作はないだろう。
