ビリー・ホリデイはほとんど聴かないが、政府とたたかったの？と思って観る。
この時代にこの歌を作って歌ったなんてね。
薬やらないと生きられないというのは、それしか生きる方法がこの人には本当になかったのだと思う。
薬やるくらいならそんな歌歌わなきゃいいとか言うような目線でしか見られないような人には、到底彼女を理解することはできないだろう。
また、彼女にそういう歌を歌わせて自分の言いたいことを代弁させるような聴衆も、彼女を批判する白人と同じなのではないかと思う。
人間の判断がどれだけ正義に基づいていても、その正義が怪しいと最近は思う。
所詮人が作ってるからだ。
だけど、ビリー・ホリデイが凄かったのは正義を選んだからじゃなくて、自分を生きたからだと思う。
最後に字幕で反リンチ法が未だ制定されていないと出て驚愕したが、ネットで調べたら去年の３月に成立していた。
100年以上もかかったのかと更に驚いた。
