タイトルの「怪人まだら頭巾」、怪人といえば東映が得意とする特撮作品で毎回ゲスト枠としてヒーローと対峙するキャラの総称に使われるため、てっきり敵役メインのストーリーと思いきや！ヒーローの名前なんですね。しかも「まだら頭巾」って、「変身忍者嵐」に出てきそうなネーミング。

肝心のストーリーは、時代劇お得意の勧善懲悪もの。麻薬(アヘン)によって富と権力を得ようとする悪党連中を、里見浩太朗演じるまだら頭巾が成敗する。
多少雑なところはあるものの、わずか60分でストーリー完結させるのは流石。

この頃は子ども向けの時代劇がよく制作されていたようなので、本作もストーリーのわかりやすさから子ども向けであることがうかがえます。ただ現代の子どもが観て面白いかと言われると……大人でも余程の時代劇好きでないと微妙です。

少し調べただけですが、どうやらDVD化はおろかVHS化もされていないようなので視聴自体が困難な作品のようです。YouTube東映時代劇チャンネルで公開されている今が視聴のチャンスかもしれません(R4/9/18現在)。

東映YOUTUBEにて。火山のOPのニュー東映！

主役は里見浩太朗演じる“怪人まだら頭巾”！
はて怪人とは…？まぁ怪しい人であることは間違いないが。まだら頭巾もよくわからん。変な水玉柄は確認できるが、そもそもモノクロで色が伝わらん。首から下がる布地が多く髑髏マークが刺繍してある。着物の柄も変だ。怪しい。

普段は奔放な旗本だが、実は正体を隠し正義の為に戦うまだら頭巾。
江戸に頻発するアヘンの中毒死の謎を突き止めるぞ！十手を持つ目明かしも普通に怪人の味方だ。
冒頭すぐにアヘン死体からお寺の護符が見つかる。そのお寺がアヘン小屋なので、実はいきなり真相に辿り着いてるんだよな。
でもいきなり殴り込まないで、証拠集めやらで地固めをしっかりやる。
金持ち商人をアヘンに引きずり込む手引き者を罠にはめる為に、旗本は料亭でどんちゃん騒ぎ。
アヘン中毒で殺された敵討ちを望む若侍にもちゃんと望みを果たしてあげる。

しかしまだら頭巾は格好も変なのだが、武器もよく判らんのだよなー。最初は鞭で戦うのに後半は普通に刀を使用してる。そのうえ刃を返したり返さなかったり、色々ブレブレだ。最初から一環して鞭で戦えばキャラが立ったのになぁ。

しかし改めて“まだら”は無いよな。“まだら”だせ…上田馬之助の異名“まだら狼”じゃないんだから。

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▼9/23/22鑑賞
【東映時代劇YouTube】

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