田山信行

ラン・ハイド・ファイトの田山信行のレビュー・感想・評価

ラン・ハイド・ファイト(2020年製作の映画)
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『ダイ・ハード』に想いを馳せていた時に丁度の作品だった。
主人公ゾーイは軍人の父に狩りの手解きは受けているもののあくまで一介の高校生でしかないので決して強くはない。校内で銃乱射する敵も同じく高校生であり直接的な交戦はさほど無いのでアクションとしてのカタルシスを求めると肩透かしやも。

肉体面での強さではなく生徒の救出を優先にズタボロに成りつつ動いていく主人公の精神的な強さを描いていくのが良かった。ここ最近のアクションヒーローに足りないのはこういうキャラクターを丹念に描くことだ。ややシリアス過ぎてやはり分かりやすいカタルシスには欠けるのだが。

ラダ・ミッチェルが面白い配役。人によっては要らねえと思うかもだが。トーマス・ジェーンが良いところ持ってくなぁ。
トリート・ウィリアムズが枯れて太った中年になってて。でも逆にいい味を醸し出してる。あんまし役に立ってないけど。
田山信行

田山信行