7323ー闘うイケおじ作品募集

ラン・ハイド・ファイトの7323ー闘うイケおじ作品募集のレビュー・感想・評価

ラン・ハイド・ファイト(2020年製作の映画)
4.3
【女は守られてなんぼの時代は終わった。守ってなんぼ。煽りは容量を守り正しく使用しましょう】

あなたの元一般女性はどこから?私はライリー・ノースから。
と薄暗い喫茶店の中でスカーフ被ってサングラスかけながら「現実では中々男尊女卑は無くならないものよねぇ。女も物理で戦えるけど、しないだけなのにねぇ」と上品にウフフって笑いたくなる作品でした。
つまり良作っ!!

生き残る能力=サバイバル能力と認識している私には非常に刺さる作品だった。
とある事でサバイバル能力はあるがそこに生命力を乗せれなくなった女子高生が、銃乱射立てこもりグループに突っかかり生命力を取り戻しに行く。
父親との絆と、互いへの意識。
母親への願いと、成長。
主人公のゾーイの潜在能力も勿論あるが、元軍人である父の軍人だからこその関係性~!
多感な時期に生死を目の当たりにする事ってこういう事なんだよな感。
立てこもり犯のリーダーは一見カリスマ性がある。だがしかしそのカリスマ性は同年代にしか通用しないと言うのがまた皮肉が効いてて「ウッ…」と心臓に来る。これは恐らく共感性羞恥って奴だな?知らんけど。
言うてもあくまでサバイバル能力がある女子高生。これはゾーイ役の方に拍手だった。
まだ見てない方は物語が進むに連れ、ゾーイが武器に使用する物の変化にも注視して欲しい。
ただのやり返す系じゃなかったし日常が突然ぶち壊されると正常性バイアスがこんなにも普通に働くのかと身が引き締まりました。
煽りはやはり一撃で決められる時にしか有効じゃない。年がら年中煽ったらそりゃ焼け野原しかのこらんわな~と再確認出来ました。

ライリーノースみたいな一般人がとある能力を特化させていき、それをふんだんに使う系が好きな人と相性が良さげな作品でありました。

PS
あなたの知らない映画の世界【映画紹介ちゃんねる】さんより出会えた作品です。ありがたや。