デビッド・バーンかっこええ。
こんなイケ爺に憧れます。
トーキング・ヘッズは年代的に通ってきてはいないのですが興味深く見られました。
僕のユーザーネームはトム・トム・クラブから取ったことにしておこうかな。
全員が揃いのグレーのスーツに裸足、セットは最小限にして楽器からコード類を廃して舞台上には人と音楽だけが存在するようなミニマムでソリッドなパフォーマンスにやられました。
移民であったり人種差別であったり選挙であったりと現在のアメリカを自己批判する作品でありながら決して高所に立った物言いであったり頭でっかち感を感じませんでした。
これはデビッド・バーンの飄々としたキャラクターもあると思いますが、やはり全編に漂うユーモアでしょう。
この題材の舞台に興味を持ちブロードウェイのチケットを手に入れられる観客は言われなくても投票に行っていると思いますから劇場公開されるというのはいいことだと思います。
警官の暴力による被害者の名前を叫ぶシーンは監督のスパイク・リーが前面に出てきたように思いました。
複数日の舞台を組み合わせて一回のパフォーマンスを作り上げていますから、これは実際は存在しないスパイク・リーが作り上げたここにしかない舞台です。
多国籍の構成のこのバンド自体が移民や他国の才能によって成り立っているアメリカという国そのもののように感じました。
中華系であったりインド系であったりのアジア系のメンバーもいても良さそうですが、2021年の現在に作ったらいたでしょう。
照明のバリエーションやタイミングが素晴らしいです。セットがないのに全く飽きを感じませんでした。
それよりも舞台中にデビッド・バーンも言及しますが、これ本当に生演奏?
凄すぎません?
女性のギタリストがメチャかっこよかったです。
これは劇場で観るべきタイプの映画です。