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アメリカン・ユートピアのmmmのレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
4.5
気分やらタイミングやらで長らく先延ばしにしてしまい、もう駄目かと思ったら、平日の夜帯で上映しているところを発見!
それも12日までとのことで滑り込んできました。

ちなみに、“トーキング・ヘッズ”は名前しか知らず、ディヴィッド・バーンが、そのメンバーだったことは知らなかった…というレベルの知識量です。

結果から書いてしまうと、もう最高!!!
許されるのなら、一緒に踊りたかったくらい。
後ろの席から蹴られてる感じしたけど、これはリズムをとっているに違いない(と思えるほど高揚)

自己肯定感が高まる…というのは私だけかもしれないけど、
ワクワクするというか気持ちが上がっていくというか元気になってしまう。

スクリーン越しにみていてこんな気持ちになるなら、会場にいたら、その臨場感ゆえ天に召されてしまうかも…なーんて思いました。

自分が受けた感覚としては、ミュージカル要素がふんだんに盛り込まれたコンサート(ライブ)
…でもジャンル的なものは別になんだっていいのか。

脳・身体・心(感情)・哲学・社会etc
あらゆることが身体と楽器と歌にのせて表現され、そこにはポジティブなことも、それ以上にネガティブとされることも混ざりこんでいるのだけど、
“色々あるけど、それでいいじゃないかと。あとは、こういうのもあるよ!”と言われてるみたいで、それが水みたいにさらりと脳と心に入り込んできたなぁ。

客席もまた良い感じ。
ひとつにまとまる必要はないけど、各々が楽しんでいてそれが連鎖していくのが伝わってきた。
バーンのクレバーでウィットにとんだトークも含め、これは魅了されちゃうわ。

映画というよりライブ映像の劇場版という感じだけど、パフォーマンスの見せ方も映像ならではの演出
物語と並列で評価するのはちょっと違うと思うけど、劇場公開されなければ知ることはなかったと思うと出会えて良かった。

明日にでもまたみたい!と思うと同時に、最初に観たこの興奮はもう二度とないんだよね。
まさに一生に一度の至福の体験でした。
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