Kenji

アクアマン/失われた王国のKenjiのネタバレレビュー・内容・結末

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

前作でアトランティスの王となったアクアマン/アーサー・カーリー。息子のアーサージュニアも生まれ、王と父親、ヒーロー活動の両立に悪戦苦闘していた。父親のトムと話する中で異父兄弟のオームのことを知ってから、心になにか引っ掛かってるものをアーサーが感じていた。
一方アクアマンに敗れたブラックマンタ/デヴィッド・ケインは、アトランティスの研究をしているシン博士とともに南極の調査に向かっていた。そこで、禍々しい漆黒のトライデントを手にしたことで深海の亡霊コーダックスを呼び覚ましてしまう…。

DCEU正真正銘最後の作品であり、アクアマンの単独作2作目!
公開前界隈で上層部らのやり取り、ゴタゴタや騒ぎがありましたが日本でも映画館で上映されて良かったです。

今作は、アトランティスの王になったアーサーと協力するために砂漠の王国に幽閉されていた義弟オームを等身大に描きつつバディアドベンチャーとしても楽しめる作品になってました。生まれてからお互いに1人でアーサーは、良い父親のトムに育てられたため家族の暖かみがありました。
しかしオームは、アトランティスの帝王学を叩き込まれていたため王座しか自分を見い出せななかった。アーサーとやり取りする中で、オームの素の部分を掘り起こしていたのが良かったです。

そして今作のヴィランは、アクアマンへのリベンジに燃えるブラックマンタことデヴィッド・ケイン。漆黒のトライデントの力で、アクアマン同様の耐久力と力を手に入れてました。スーツも原作に近づいており、ダイバースーツの様な感じになってました。
コーダックスから開放されて、要塞から崩れ行く中アクアマンが手を差し伸べたが拒否する意地汚さもありました。

シン博士も人間の視点で、活躍するキャラクターでアーサーの息子を救う場面など立ち回りも良かったです。

前作同様にジェームズ・ワンによる深海の世界観やアクションは、健在でした。環境問題や世界交流もテーマとして、ちょっと出てました。

今回は、前作の様に印象に残る画等が少なく感じました。少し深海の町並みや生活模様も観たかったです。

師匠のヴァルコも病死により退場しており、カラゼンやトレンチらの登場も無かったのは少し残念でした。あとアトラン王の弟のコーダックスも一瞬でやられたので少し拍子抜けました。

でもネレウス王や前作で男気をみせたブライン王も登場していたり、唯一の気がかりだったトム・カーリーがブラックマンタに殺されるかもと心配しましたが無事で良かったです。あとタコ🐙も可愛かったです。

最後は、アーサーとオームでコーダックスを食い止めたあとオームは、アーサーを兄と認め身を隠すことになりました。そのあとアトランティスが地上との交流をすることをアーサーが決め、架け橋となるラストで締められました。
真っ直ぐなメッセージを込めたラストで、良かったです。

アクションやコメディもあり、後腐れない作風になっていて面白かったです。しかしいよいよと言う場面で今作限りで、DCEUが終わることになるのでかなり名残惜しくなるのが否めませんでした。

ド派手でワイルドなモモアマンのアクアマン、今までありがとうございました。

今後のDCUとして再始動するようですが、応援してきたDCEUも忘れません。
Kenji

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