るか

アクアマン/失われた王国のるかのレビュー・感想・評価

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)
4.1
前作からの莫大な期待値からすれば、若干のグレードダウンの印象は避けられないものの124分間に渡って一切飽きることの無い1級品の娯楽作品であることには間違いないだろう。
ひとり親の話や兄弟愛の話というような変なお涙頂戴脚本と現実の問題のせいで出たり出なかったりする女王陛下が少しノイズなのは間違いなかった。あと、最後アイアンマンをパロディーしたのはどうなんだろうか.....?が、前作の敵との共闘やよりキャラ付けが際立った他国の王様たち(自分は蟹の王様の大ファン)は良く話を展開して行ったなと感じたし、アクションも前回に引き続き起こっていることが無茶苦茶な割に分かりやすく特に最後のブラックマンタ戦は思わず鳥肌が立つようなカメラワークで素晴らしかった。正直、未だにどう撮ったのか理解出来ずにいる。あと、個人的には弟が波が来た瞬間にマッチョになって出てくるのはよく考えられてるなと。
クリーチャーたちの造形も最高で“The guy in the chair”をタコにやらせるという面白さに砂漠の絶妙にキモカッコイイ足の多いミミズと馬の間みたいなモンスターも良かった。
『RRR』と同等レベルに脳筋にアガる劇薬的な前回のテンションに比べてしまうと少し大人しくなってしまった印象はあるものの続編としては非常に優秀な作品だったのではないだろうか。ジェームズ・ワン流石。
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