【いっこうに引退する気配がない。でも、それでいいです。】
“母の日映画“としてレビューした『チェンジリング』に続いてクリント・イーストウッド監督作品が続きますが、
自分はその『チェンジリング』と『グラン・トリノ』が公開された2009年頃からイーストウッド監督作品をよく観るようになりました。
ただ、その2009年の時から「クリント・イーストウッドは俳優を引退する」って噂をずーっと聞いている気がしますが、😅
2021年になっても監督・主演を兼任で務めています。🎥
「大阪には閉店セールを10年以上し続けている店がある」
と聞いたことがありますが、ちょっとそれに近いものを感じます。“やめるやめる詐欺“です。
とはいえ、ファンとしてはまたイーストウッド監督・主演作が観られたのは嬉しいです。
ここまで来たらイーストウッドには死ぬまで引退しないで欲しいです。🙇🏻♂️
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【『グラン・トリノ』や『運び屋』ほど評価が高くないのも理解出来ます。】
今作『クライ・マッチョ』のテーマは、
基本的には『グラン・トリノ』や『運び屋』(2019年公開)とあんまり変わっていません。
・血のつながりはなくても家族は大事
・自身の“老い“と向き合って人生を振り返る
・若い青年に進むべき道を教える
・違う民族&人種との交流をする
・イーストウッドは車が好き
・主人公が使いっぱしり🛻
・女性は気が強い
などなど、共通点は多いです。
ただ、『グラン・トリノ』や『運び屋』に比べたらちょっと物足りなさを感じたのも事実です。
・コロナ禍😷で“三密“を避けたせいか❓あんまり大人数を集めた撮影が出来なかったのかもしれません。🎥
あと、
・イーストウッドの年齢的&体力的な問題のせいか❓テンポがゆったりしている割に上映時間が104分と短めでした。もっと深く人物像の掘り下げをして欲しかった気もします。
・それに、今作でイーストウッドが演じる主人公:マイロ・マイクは基本的に最初から最後までいい人なので、『グラン・トリノ』や『運び屋』よりも主人公の葛藤や成長が少ないんです。
そこも映画としては物足りなさを感じました。
ラストの感動も少し薄味に感じました。
だからこのFilmarksの平均スコアが上記の2作品ほど高くないのも理解出来ます。
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【少し脚本の練り上げ不足というか、ネジのゆるさ🔩も気になりました。】
それから、ツッコミどころも多いです。
少し脚本の練り上げ不足というか、ネジのゆるさ🔩が気になりました。
❶劇中で、メキシコ警察から麻薬の運び屋と疑われていましたが、
それ以外の車泥棒や不法入国は全く疑われなかったのもよく分かりませんでした。🚓
実際に“子ども連れのお爺さんの麻薬の運び屋“っているんですかね❓むしろ麻薬の運び屋としては1番疑われにくいコンビだと思います。😅
❷礼拝堂⛪️で眠るのは罪悪感を感じるのに、車泥棒には感じないのか❓
ちょっと彼らのルールやモラルがよく分かりませんでした。
❸それにラフォ(演:エドゥアルド・ミネット)がそこまで悪童に思えなかったし、
父親と母親がそれぞれ、いい人なのか❓悪い人なのか❓もよく分からなかったです。
❹ラストも一見、ハッピーエンド風に描かれてはいますが、追手のアウレリオからの報復がないのか❓も気になりました。
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【イーストウッドの加齢による衰えは否めません。】
❺それから、
序盤では主人公:マイク🤠が、
終盤では雄鶏“マッチョ“🐓が、
それぞれ追手のアウレリオを倒していましたが、自分には彼らがそれほど強いとは思えません。😔
特にイーストウッドの加齢による衰えは否めません。『グラン・トリノ』の時よりもだいぶ衰えを感じました。⤵️
そこは観た自分の中で脳内補正が必要だと思いました。🤔
強いて言えば、あの“マッチョ“って雄鶏はかなり活躍していました。🐓
躾けた飼育員さんも優秀なんでしょうね。
あの雄鶏がいなかったらすごく退屈な話になっていたかもしれません。
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【ファンならもちろん観るべきでしょう。】
と、批判的な意見が多くなりましたが、
あくまでも『グラン・トリノ』と『運び屋』がよかったからです。
『ペーパームーン』🌙とか『幸せの黄色いハンカチ』🟨とか、基本的にロード・ムービー🛣は好きですからね。観ていて退屈はしませんでした。
それに(あんまりこんなことを書くべきじゃないのかもしれませんが、)
クリント・イーストウッドの監督&主演兼任作品はもしかしたらこれが最後になるかもしれませんから、
イーストウッド自身が衰えていようが、
どれだけ酷評されようが、
彼のファンならもちろん観るべきでしょう。