おぺちょぺ

ローズメイカー 奇跡のバラのおぺちょぺのレビュー・感想・評価

4.0
ジャンルで言ってしまえば、ベーシックな『負け犬たちのワンスアゲイン』モノではある。ただ、薔薇が題材ということも手伝って全編とおして”流麗”な手際だったと思う。

他の登場人物たちの背景はセリフで語られることが多いが、エヴの生まれついての気品に限っては、彼女の書斎での佇まいだけで描かれていたのは見事。薔薇に取り憑かれ、毎日研究を欠かさない。所作一つとっても上品。細部にまでこだわる作品なんだと感じてうれしくなった。