ティモシー・シャラメが歌って踊れるなんて、ぼくは認めない……あんなに顔が良いのに……
ティム・バートン監督『チャーリーとチョコレート工場』……みたいな宣伝を売っておきながら、実は直接的にはそうでもない(さらに昔の『夢のチョコレート工場』の前日譚らしい。未読)らしい本作。細かい設定の部分なので、正直どちらでも良い。前作未視聴でもじゅうぶん楽しめる。
チョコレートの魔術師ウィリー・ウォンカを演じるのは、今ハリウッドで引っ張りだこの演技派イケメン俳優ティモシー・シャラメ。こないだは食人鬼みたいなのやってたし、こんなに儚いイケメンなのに本作では歌って踊る。それがまた上手い。到底許される才能の偏りではない。
ウォンカの魅せる魔術めいたチョコ披露シーンやチョコ作りシーンはハリポタみがあり、ファンタジーとして楽しめるが、作品は思っていたよりミュージカルだった。最近のミュージカルは歌っている最中にも細々とネタを仕込んでくれるから飽きなくていいよね。
『魔女がいっぱい』は原作ロアルド・ダールの趣味が悪い部分が出すぎておりノーセンキューだったが、今回はかなり品が良くお洒落。これが欲しかったんですよねーとなる良作だった。