けーはち

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのけーはちのレビュー・感想・評価

4.0
ハリポタのプロデューサー+「パディントン」の監督で、「チャーリーとチョコレート工場」主人公ウィリー・ウォンカのチョコレート工場を開くまでの若かりし頃をBL映画「君の名前で僕を呼んで」の美青年ティモシー・シャラメが好演する英国ファンタジー・ミュージカル。悪徳ボッタくり宿屋に奴隷労働させられながら地下活動でチョコを売りまくり、悪徳チョコレートカルテルや悪徳教会の陰謀で危険な目に遭う、児童文学が元ネタとはいえブラックな諷刺たっぷり作品世界において、最も明朗で善良、創意工夫に満ちた魔法の万能天才菓子職人ぶりは、ティム・バートン監督&ジョニデ主演のネットリした根暗さとは違い、「こういうのでイイんだよ」と思える正調ファンタジーの一品。クラシックバレエ畑から「シング」で映画音楽に参入したジョビー・タルボットが手がける、七色のフレーバーを醸す魔法のチョコレートのような遊び心のある軽快なサウンドも盤石。