2009/10/27鑑賞(鑑賞メーターより転載)
とにかくカトリーヌ・ドヌーヴ見たさで鑑賞したが、序盤の息を呑むような登場シーンに始まり、本当の姿が見えてくる過程も含めてその美貌にすっかりメロメロ。そしてストーリーも、この女性は本当に?というサスペンス調の前半、そして後半はベルモントの持つ個性ともマッチした仏映画らしい破滅的な逃避行と一粒で2度おいしい。裏を返せば少し深みが欲しいし都合よい展開も散見されるが、ラストの展開でそれらをうまく昇華させている。トリュフォー作品の中では失敗作との認識が強いが、決してそうは思わず時代に合った秀作と感じた。