暗くなるまでこの恋をの作品情報・感想・評価

「暗くなるまでこの恋を」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

サスペンスと、ドヌーヴ(というかマリオン)にジャン=ポール・ベルモント(というかルイ)が翻弄されて堕ちていくさまが一緒になった映画。
ドヌーヴ(その美しさは目を見張ってしまいます!)は、ルイと観客の両方をだまそうとしているわけですが、これがなかなか能面のような演技で、全く見通せない。話していることすべてが嘘っぽくて、信じられない。これは裏に何かある、絶対ある、と思いつつ見ている方の疑念もどんどん高まっていく。これはわざとこういう演技をしているのか、そうでないのかもよくわからず、キツネにつままれた気分になりました…。
それにしても、ルイとマリオンの会話で、君の美しさは苦痛だ、昨日は喜びだと言ったわよ、両方だ、みたいなこと言ってて、腰が抜けました。ルイってもう救いようがないですね、雪の中二人で滑ってどうとでもなっちゃって下さいという感じ。言い換えれば、トリュフォー監督による女性賛歌なんでしょうかね。そう思うと監督の思いが感じられて、味わい深いです。題は原題の方がいいと思いました。全体としてはとても楽しめました。
とにかく至る所で新聞が効果的に使われている。

浅はかで謎めいているドヌーヴはイヴ・サンローランのサファリ風のシャツワンピースや、キラキラと黒光りするレオタードみたいな衣装ですでに女王の風格タップリでした。
一方ベルモンドは悪女ドヌーヴにあれやあれやという間に転落の一途で、もう見ていられない😅

死にかけた彼は虚ろになりながら新聞の漫画白雪姫を見るのだけど、毒林檎を魔女に差し出され倒れる白雪姫!
その後、自分もドヌーヴに毒を盛られた事を悟るベルモンドのモンタージュが見事でした。

『あなたハゲるわ、ハゲるたちの男が好きなの』って黒柳徹子さんか!😂

トリュフォーによると、脚本を1人で書いたためにこの映画は失敗作だったと語っていました。
トリュフォー作品だと「突然炎のごとく」が代表みたいですが、私はこちらの作品がすきです.ベルモンドを欺き財産を奪い、殺人までさせて堕ちていくベルモンドと生きていく悪女役のドヌーヴは大変素敵でした.
chamama

chamamaの感想・評価

3.5
ドヌーブの美しさに溜め息。20年前に観た映画なので、感想に関しては自信が持てないけれど、当時フランスに魅了されたのは間違いない。
銀座ロキシーで鑑賞。(2本立て)

ジャン=ポール・ベルモンド、カトリーヌ・ドヌーブの共演。

「自分を殺しそうな女を愛し続ける男」というシチュエーションはフランス的。
トリュフォー作品は『素直に愛を描く』のではなく『どこかしらねじ曲がった愛を描く』映画が多い気がする。

カトリーヌ・ドヌーブの美しさは輝いていた。
otom

otomの感想・評価

3.5
暑いところから始まり、寒いところで終わる。斬新な場面は多々あり、流石のトリュフォー。...だけれども主演の二人のやり取りがあまりにバカとクズ過ぎて、見てらんない感じ。まずまず。
滅茶苦茶面白れぇ!
トリュフォーの「女性にはかなわない。」っていう達観した境地が全面に出た恋愛&サスペンス映画。『拳銃魔』を意識したとしか思えない、後部座席からの長回しショットも面白い!

でもドヌーヴとベルモンドが並ぶと、ドヌーヴの方が顔がデカいので萎えるんだよね。その辺のバランス間違えたねこれ。

あと、街中で偶然雇った私立探偵にぶつかるとか、偶然みてたTVに逃げたドヌーヴがチラ映りしてるとか、そういう偶然の使い方が、あほな奴なら「ご都合主義ダッ!」とか言いかねないくらい映画的でよろしい。好き。

あと、凄くどうでもいいかもしれないけれども、ベルモンドが逃げたドヌーヴが泊まってるホテルに侵入するシーンで、4階の部屋まで、外からよじ登って侵入するシーンをガチで撮ってたけども、あれは凄い。おれが俳優なら絶対断るあんな怖いこと。しかもワンカットだぜ?
トリュフォーは黒衣の花嫁といい、アイリッシュ(ウールリッチ)原作の映画はイマイチ
プロットは弱い人だけど、ロマンティシズム溢れる彼の筆力と物語の良さを理解してない
この作品でドヌーヴに悪女の酷い女を演じさせた事を後悔、って何だそれ
あんなに淡々とシニカルに撮ったら、そりゃただの悪女っぽくなるわ
キャストは好きだけどイメージじゃない
ポワゾンよりはマシ程度
映画祭にて。
ドヌーブの代表作ながらずっと後回しになってましたがスクリーンで見る機会があって。序盤こそウトウトしたものの、中盤以降の展開が面白かったですなー。ラブストーリーから一気にサスペンスに変わり、二転三転の展開よいですわ。こりゃリメイクの方も見てみたくなるが、どうなんだろ?
トリュフォー監督作カトリーヌ・ドヌーヴとジャン=ポール・ベルモンド主演のクライムラブ逃避行映画。
舞台は2人の運命をなぞるように南の島レユニオン島から始まりスイスの雪山で終焉を迎える。
イヴ・サンローランの衣装を着こなす悪女なドヌーヴは必見