このレビューはネタバレを含みます
フランソワ・トリュフォー監督
Dior&I上映記念でリヴァイバル(渋谷bunka村 ル・シネマ)
カトリーヌ・ド・ヌーヴ主演で衣装デザインがオールYSLとのことで
やはり目が行くのだがドヌーヴに良く似合う。
トリュフォーは映画の舞台をパリのみならず
フランスの各地様々な街で
撮るので面白い。
今回はミステリー&サスペンス要素が使用され
日曜日が待ち遠しいみたく数か所移動の形である。
今でいう婚活サイトのようなものを利用して
フランスレユニオン島の富豪(たばこ工場経営)ルイと結婚したマリオット
しかし彼女には秘密がたくさんあって・・・
ここからミステリーとサスペンスが入り混じる怒涛の展開になる。
レユニオン島からニースやリヨンに飛んで最終的には
雪の降りしきる山小屋で逆白雪姫からの愛を語りながらフェードアウト。
ヒチコックのめまいやそのほかオマージュが使用されているらしいが
全ては判らなかった。
終電車の演劇とリンクしているあたりがトリュフォーの遊び心が伺える。
「終電車」では夫がいながらも劇団の役者に心惹かれる女性だったが
「暗くなるまでこの恋を」では性悪悪女を見事に演じている。
カトリーヌ・ド・ヌーヴの絶世の美女なのにどこか薄幸そうな
所はとても惹かれる。
だからこそ、「反撥」のキャロル役が生きてくるのだと思う。