荒野の狼

赤い光点の荒野の狼のレビュー・感想・評価

赤い光点(2021年製作の映画)
2.9
タバコが悪者にされ始めた頃「嫌煙権(けんえんけん)」という言葉が出現した。タバコを拒否する権利というわけだ。これに対抗して私は「犬嫌権(けんけんけん)」を主張する論陣を張った事がある。ケンケン言いながら街を歩いた。タバコが苦手な人がいるのは私はわかっている。しかし犬好きには、イヌが嫌いな人の気持ちが全くわからんらしい。イヌ嫌いなんてものがいるのが信じられないのだ。どーかしている。あの馴れ馴れしさを見ると、躊躇なく撲殺したくなる、というのは大袈裟だが、はっきし云って大迷惑。コイツの虐待法はないものだろうかと考えた時、ふと「レーザーポインター」なるものが頭に浮かんだ(笑)
イヌの目に向けて照射すれば一撃でそれとなく退散させる事ができる。石を投げつけるというような、あからさまな非道とも見られずに済むし、首を刎ねる事もない、皮を剥ぐ事もない、いい事尽くめではないか。
ところが、以前は多慶屋やハンズで買えたこのレーザーポインターが、見当たらない。それもそのはず、この映画で気付かされた。イヌどころか人間にも底なしの恐怖を味合わせる事が出来てしまうからだった。
映画ですか? 私のようなイヌ嫌いにはお勧めです。タバコを吸わせない世の中を実現させたいなら、同時にイヌなど飼えない世界も実現させてほしい。
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