インドのネオノワール的な作品。
富めるものは益々富み、貧しきものは虫ケラのように死んでいく。
ロッキーはその構造を暴力的に破壊していく。まるで殺戮ゲームを見ているようだった。
絵力が強く、決して好きではないタイプの作品なのになぜか引き込まれた。きっとインドの若いお兄さんたちは映画館を後にする時はロッキーになり切っている気がする。
それにしてもエグいくらいに人が殺されまくる。搾取され続けてきた民を救うために悪を斬るという大義名分はあっても見ていてあまり気持ちのよいものではない。
カンナダ語映画はあまり見たことがないが、ヒンディー語がかなり混ざっていて、ムンバイとの距離の近さなのかと思った。
ボリウッドからサンジャイ・ダットの悪役ぶり、ラヴィーナ・タンダンの毅然とした振る舞いが良かった。
しかしロッキー1人にどんだけ手こずってるんだよ。