あなたは僕の僕の未来であり人生の幸福そのもの。
僕はもうあのさそりのようにほんとうにあなたの幸のためならば僕のからだなんか百ぺんやいてもかまわない。
…ある有名な詩風にいうとこんなところでしょうか。
「感想」
物語はなかなかに面白いです。
刑事がとったラストの手段以外には感動できるものはありませんけど。
実話ベースに複数の実在の人物を基に刑事を新たに創作して彩ったものだとか。
サスペンス調の「ソーシャル・ネットワーク」といえば全く当たらずともそんなに遠からずってところorまったく似通ってはいないよってところでしょうか。
「作り」
核心は
犯罪者とそれを追う刑事という2人の主人公たちとそれぞれのパートナー&家族についての「関係の崩壊」と「関係の再生・再構築」でしょうね。
犯人との攻防の物語は彩りに過ぎません。
犯罪者の方は特に感情移入するものでもありません。描いたものから自分を見失っていく危機感や危機感による焦燥感というものはありますが、当初から収入を得ようとする(それも高収入)手段が麻薬ビジネスというそこがそもそも間違っているものですから微妙なのです。
刑事の方はパワハラや頑固さと偏屈さが招いた危機とはいえ時代に追いつけなくなっていることは多くの方がいつかはどこかで経験する・したものですので感情移入できるものです。それでいてラストに取る違反行為は一生懸命に働いてきた・生きてきた決して裕福ではない子を持つ親御さんであれば思わず感情移入・同情してしまえるものです。
