興味本位の、怖いもの見たさ。
過去オリジナル版は鑑賞済。
しかも当初ビデオでギャスパーノエの作風を知らずに見てしまいショックを受けた記憶がある。10年以上経つので細部は朧げだったのもあり、ストレート版が公開されると劇場で見れることによる喜びに向かったのだが
やはりあのシーンはきつかった・・・・
本作を見る人は9割以上オリジナルを見ている人だろうから同じ錯覚に陥るのだと思うが、本作でいう前半部分はオリジナルでいう後半部分で表現されるシーン。記憶を遡りこれから見る悪夢に進むことを想像しながら見る鑑賞と、オリジナル版で見た事件後の脱力感の想起とで、多幸感ある主役2人の愛のシーンは2重の悲劇のシーンとして取れる。この辺は2回目見て良かったと感じるところ。ギャスパー・ノエ作品に通ずるトリップ感にさらに陥る。また画力のセンスの良さがより華麗に且つ不気味さストレート版でも一際感じる。ストレートにすることで誰にでも分かりやすく追える分、オリジナル版の一寸先は闇という監督の伝えたいエッセンスが薄れてしまっていたので映画好きはオリジナル版の方が好みそう。とはいえ、どちらにせよ見た後に拷問を受けたような疲労感は変わらないのだけどね。
過去見逃していた主人公達の家のインテリアの細部や、強姦シーンに実は事件の目撃者がいたことだったり、バチボコに潰れたお顔のシーン等大きなスクリーンだから気づける発見は映画館で見て良かったなと思ったわけで。
