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赤頭巾ちゃん気をつけてのkamakurahのレビュー・感想・評価

赤頭巾ちゃん気をつけて(1970年製作の映画)
3.5
昨年11月に実父と同じ急性大動脈解離で亡くなった岡田裕介氏追悼番組としての放映を録画して、50年ぶりに鑑賞。原作を溺愛していた中学生の自分が、特にラストに憤ったことを懐かしく思い起こしながら、同時に当時の学生たちのエネルギーや、それを離れて観る立ち位置、また作中でも描かれる思弁などを陶然として観入っていた。飛び抜けた秀作とは言い難いが、自身の来し方にも思いを致し、丸山眞男役に扮した堀川直義先生から大学入学後に撮影裏話を伺ったことまで鮮明に蘇らせられ、胸の奥の方がじんわりと温まる90分となったことだった。
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